<Header>
<Author: 皇甫冉>
<Title: 春思>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 春思>
<BookPage: 401>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
鶯啼燕語報新年，
馬邑龍堆路幾千。
家住秦城鄰漢苑，
心隨明月到胡天。
機中錦字論長恨，
樓上花枝笑獨眠。
爲問元戎竇車騎，
何時反斾勒燕然。
<End Poem>
<Translation>
うぐいすの鳴（な）く声（こえ）と、つばめのさえずりが、新（あたら）しい年（とし）の訪（おとず）れを知（し）らせるが、あなたの通（とお）って行（い）った馬邑（ばゆう）や竜堆（りゅうたい）の地（ち）までの道（みち）のりは、はるかに何千里（なんせんり）のかなたである。わが家（いえ）は長安（ちょうあん）の都（みやこ）にあって、漢王室（かんおうしつ）の宮苑（きゅうえん）実（じつ）は、唐（とう）の御苑（ごえん）のほとりに近（ちか）いが、わたくしの心（こころ）は、明（あか）るい月（つき）とともに、夫（おっと）のいる胡（こ）の地（ち）の空（そら）に行（い）ってしまう。

はた織（お）り機（き）で織（お）りなす錦（きん）の文字（もじ）は、尽（つ）きない愛（あい）の悲（かな）しみを述（の）べ立（た）て、階上（かいじょう）の窓辺（まどべ）の花（はな）は、夫（おっと）のいないひとり寝（ね）のわたしの眠（ねむ）りをあざ笑（わら）っているかのように咲（さ）いている。そこで、後漢（こうかん）の車騎将軍（しゃきしょうぐん）竇憲（とうけん）にもたとうべき将軍様（しょうぐんさま）にお尋（たず）ねしたいのは、いつの日（ひ）に、軍旗（ぐんき）を返（かえ）して栄光（えいこう）の帰国（きこく）をし、燕然山（えんぜんさん）にその戦功（せんこう）が記録（きろく）されることになるのかということ。
<End Translation>